ファミリーレストラン最大手の「すかいらーくホールディングス」は、パートやアルバイトへの賃金の支払いについて、来月以降、これまでの5分単位から1分単位に変更したうえで、過去2年分をさかのぼり、5分未満の勤務の未払い金16億円余りを従業員に支払うことを明らかにしました。
すかいらーくホールディングスは、店で働くパートやアルバイトの勤務時間の管理について、これまで5分単位で行い、5分未満の勤務は切り捨てる形で賃金を支払ってきました。
これに対し、会社の労働組合などから勤務管理の方法の見直しを求められていたということで、来月以降、賃金の支払いを5分単位から1分単位に変更することを決めました。
そのうえで、過去2年分をさかのぼって5分未満の勤務の未払い金を支払うとし、対象となるおよそ9万人の従業員への支払額が16億円余りに上ることを明らかにしました。
労働基準法では賃金は労働者に全額を支払わなければならないと定めていて、すかいらーくホールディングスは、これまでの勤務管理は法律に違反していないとの認識を示したうえで「従業員との信頼関係を維持し、より働きやすい環境づくりに努めていきたい」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB