8日のニューヨーク原油市場では、ガソリンの需要が高まるとの見方などから供給不足への懸念が出ていることを背景に、国際的な原油の先物価格が一時、3か月ぶりに1バレル=123ドル台まで上昇しました。
ニューヨーク原油市場ではこのところ原油の先物価格の上昇傾向が続いていて、8日は国際的な指標となるWTIの先物価格が一時、3か月ぶりに1バレル=123ドル台まで上昇しました。
原油高の背景には、ウクライナへの軍事侵攻で経済制裁を受けているロシアからの原油の供給が滞る一方、車での旅行が増える夏にかけてガソリンの需要が高まるとの見方などから供給不足への懸念が出ていることがあります。
市場関係者は「中国の上海で新型コロナウイルス対策の厳しい外出制限が解除され、原油の需要が回復するとの見方が出ていることも原油価格の上昇につながっている」と話しています。
また、ニューヨーク株式市場では、原油高を受けてインフレが経済に及ぼす影響への懸念が広がったことなどから売り注文が増え、ダウ平均株価は一時、300ドルを超える値下がりとなりました。
ダウ平均株価の終値は前日に比べて269ドル24セント安い、3万2910ドル90セントでした。
-- NHK NEWS WEB