9日のニューヨーク株式市場は、インフレが長期化することへの警戒が強まって売り注文が膨らみ、ダウ平均株価は600ドルを超える大幅な値下がりとなりました。
9日のニューヨーク株式市場は、翌日の10日にアメリカの5月の消費者物価指数が発表されるのを前に、インフレが長期化することへの警戒が強まり、取り引き終了にかけて売り注文が膨らみました。
このためダウ平均株価の終値は、前日に比べて638ドル11セント安い3万2272ドル79セントと大幅な値下がりとなりました。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も2.7%の大幅な下落となりました。
市場関係者は「インフレが長期化すればアメリカで金融の引き締めが加速するとの見方が広がっていることに加えて、ヨーロッパ中央銀行が9日開いた理事会で、来月、政策金利を0.25%引き上げる方針を決めたこともあって、景気が減速することを警戒して売り注文を出す投資家が多かった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB