10日のニューヨーク株式市場は、アメリカの先月の消費者物価指数の伸びが市場の予想を上回ったことを受けて記録的なインフレが長引くことへの懸念が強まり、ダウ平均株価は一時、800ドルを超える大幅な値下がりとなっています。
10日のニューヨーク株式市場は、この日、発表されたアメリカの先月の消費者物価指数の伸びが市場の予想を上回り、およそ40年半ぶりの水準になったことを受けて、記録的なインフレが長引き、金融引き締めがさらに加速することへの懸念が強まりました。
このため、取り引き開始直後から全面安の展開となり、ダウ平均株価は一時、800ドルを超える大幅な値下がりとなりました。
市場関係者は「物価の上昇がピークを迎えることへの期待も出ていたが、先月の消費者物価指数からはそうした傾向はうかがえなかった。このため金融引き締めがさらに加速して景気が減速することへの警戒が強まって、売り注文が膨らんでいる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB