総務省は、高速・大容量の通信規格「5G」の基地局の整備が遅れているとして、KDDIに対して、改善を求める行政指導を行いました。
総務省は、「5G」が今後の経済社会や国民生活にとって重要なインフラになるとして、携帯各社に基地局を計画どおり整備するよう求めています。
ことし3月末時点での基地局の整備状況について、各社から報告を求めたところ、KDDIは整備が遅れていることが分かりました。
具体的には事前に提出した計画に対して、「5G」専用の基地局では62%、4Gの周波数を「5G」に転用する基地局では48%しか開設できていなかったということです。
このため総務省は13日、KDDIに対して行政指導を行いました。
昨年度中に整備するはずだった基地局について、ことし9月までに整備を完了することなどを求めています。
会社側は半導体不足により機器の納期が遅れたことや、新型コロナの影響で基地局を建設する業者との契約が難航したことなどが理由だと説明しているということです。
KDDIは行政指導を受けて、「内容を厳粛に受け止め、体制の見直しや強化を図ることで計画を確実に履行していきたい」とコメントしています。
一方、ほかの携帯各社については、整備状況に遅れはみられなかったということです。
-- NHK NEWS WEB