国から支給される「持続化給付金」をだまし取ったとして中東のドバイに出国していた31歳の容疑者が逮捕された事件で、容疑者が出国したのはグループの主要なメンバーが逮捕された直後だったことが捜査関係者への取材で分かりました。
警視庁は仲間の逮捕を知って逃亡した疑いがあるとみて、詳しいいきさつを調べています。
住所・職業不詳の松江大樹容疑者(31)は、おととし、個人事業主を装い、新型コロナウイルスの影響で事業収入が大幅に減ったといううその申請をして国の持続化給付金をだまし取ったとして、中東のドバイから帰国した13日、詐欺の疑いで逮捕されました。
この事件では、去年から今月1日にかけて東京国税局の職員ら男女9人が逮捕、7人が書類送検されていますが、容疑者がドバイへ出国したのはことし1月下旬に主要なメンバー2人が逮捕された直後だったことが捜査関係者への取材で分かりました。
このうちの1人は証券会社の元社員、中峯竜晟被告(27)で、今回の不正受給を提案した人物とみられています。
警視庁は仲間の逮捕を知って逃亡した疑いがあるとみて調べるとともに、グループがこれまでにあわせて2億円を不正に受給したとみて捜査しています。
調べに対し、認否を留保しているということです。
-- NHK NEWS WEB