新型コロナウイルスの感染対策として、厳しい外出制限が続いた中国の上海で、営業ができなかった店舗の経営者たちが店の賃料を免除するよう求めて抗議活動を行い、経済的な打撃に対する不満が高まっています。
中国の上海では、厳しい外出制限が2か月余り続きましたが、感染を抑え込んだとして、一部の地区を除いて今月1日に解除されました。
店舗の営業もできるようになりましたが、中心部にある衣料品の卸売りなどの店が集まる場所では13日、経営者たちが外出制限の間、収入が断たれたとして抗議活動を行いました。
上海市当局は、国有企業の建物に入居する事業者に対して賃料免除の方針を示していますが、民間の建物に入る事業者の多くがこうした措置を受けられておらず、集まった100人以上は自分たちの賃料も免除するよう訴えていました。
参加した女性は、「外出制限中は収入が全く得られませんでした。損失をなぜ私たちだけに負担させようとするのか」と憤った様子で話していました。
抗議活動は、動員された警察官によって中止させられましたが、現地では市民の間で経済的な打撃に対する不満が高まっています。
-- NHK NEWS WEB