今週のレギュラーガソリンの小売価格は、全国平均で1リットル当たり171.2円となり、2週連続で値上がりして、4週ぶりに170円台となりました。
国の委託を受けてガソリン価格を調査している石油情報センターによりますと、13日時点のレギュラーガソリンの小売価格は全国平均で1リットル当たり171.2円で、先週より1.4円値上がりしました。
値上がりは2週連続で、全国平均の小売価格が170円台となるのは4週ぶりです。
これは、ウクライナへの侵攻を続けるロシアへの追加制裁として、EU=ヨーロッパ連合が船で運ばれるロシア産の石油の輸入禁止を決めたことや、中国 上海で新型コロナ対策としての厳しい外出制限が解除され、需要が増えるという見方から、原油価格が上昇したことが主な要因です。
ガソリンの小売価格をめぐっては、政府が石油元売り会社への補助金を通じ一定程度、上昇幅を抑えていて、経済産業省は原油価格の高値が続く中で、この補助金の支給額を16日以降1リットル当たり41.4円に引き上げることを決めました。
補助金が1リットル当たり40円を超えるのは対策が始まって以来初めてです。
一方、今後の見通しについて石油情報センターは「急速に円安が進んでいることから原油の輸入価格も高止まりしていて、ガソリン価格は来週も値上がりが見込まれる」としています。
-- NHK NEWS WEB