15日のニューヨークの金融市場では、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が異例の0.75%の利上げに踏み切ったことを受けて円相場やダウ平均株価が乱高下し、結果的に、このところの円安ドル高と株安の進行にはひとまず歯止めがかかりました。
15日のニューヨーク外国為替市場ではFRBが0.75%の利上げを発表した直後は円売りドル買いの動きが出て、円相場は1ドル=134円台後半まで値下がりしました。
その後は、パウエル議長が記者会見で「この規模の利上げが普通だとは思わない」などと発言したことを受けて今後も利上げの加速が続くことへの懸念がいくぶん和らいで円が買い戻され、1ドル=133円台半ばまで値上がりしました。
ニューヨーク株式市場でも、FRBの決定のあとダウ平均株価は乱高下し、パウエル議長の記者会見を受けて値上がりに転じました。
終値は、前日に比べて303ドル70セント高い、3万668ドル53セントと6営業日ぶりの値上がりとなりました。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も2.5%の大幅な上昇となりました。
ニューヨーク市場では、このところ、金融引き締めが加速するとの見方から円安ドル高が進み、株価も急落していましたが、15日は、こうした動きにひとまず歯止めがかかりました。
-- NHK NEWS WEB