大手衣料チェーンのユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正社長は、無線機能が付いた電子タグやAI=人工知能などを活用することで、商品の管理や開発の効率化に取り組む考えを明らかにしました。
ファーストリテイリングの柳井社長は、16日、東京・江東区に整備した物流センターとオフィスを兼ねた新しい拠点で、今後の事業戦略について説明しました。
この中では、ことし中にユニクロの店舗で販売するすべての商品に無線機能の付いた電子タグを取り付けて、在庫などの商品管理を効率化するほか、集まった売り上げ情報などをAI=人工知能を使って分析し、商品の開発に生かすシステムを開発するとしています。
ファーストリテイリングは、ほかのアパレルメーカーなどとの競争の激化で売り上げが伸び悩んでいますが、こうした取り組みを通じて情報の収集・分析の機能を強化することで、月に1回行っていた商品の発注を週1回に短縮し、消費者のニーズに合った商品の販売を目指すことにしています。
柳井社長は「このオフィスを拠点として、従来型のアパレル産業から、情報を活用した新たなアパレル産業に変化していきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB