16日のニューヨーク株式市場は、急速な金融引き締めによる世界的な景気減速への警戒から売り注文が膨らみ、ダウ平均株価は一時、800ドルを超える大幅な値下がりとなって1年5か月ぶりに3万ドルの大台を割り込みました。
16日のニューヨーク株式市場はアメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が前日、異例の0.75%の大幅利上げに踏み切ったことに続いて、16日にイギリスやスイスの中央銀行も相次いで利上げを決めたことを受けて急速な金融引き締めによる世界的な景気減速への警戒が強まり、取り引き開始直後から売り注文が膨らみました。
このため、ダウ平均株価は一時、800ドルを超える大幅な値下がりとなり、去年1月以来、1年5か月ぶりに3万ドルの大台を割り込みました。
市場関係者は「先進国の中央銀行が相次いで利上げに踏み切ったことで、急速な金融引き締めが景気を冷え込ませることを警戒する投資家がリスクを避けるため株式を売る姿勢を強めている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB