国から支給される「持続化給付金」をだまし取ったとして指名手配されていた47歳の容疑者がインドネシアで逮捕された事件で、元妻と息子2人が19日、詐欺の疑いで再逮捕されました。警視庁は一家がほかのメンバーとともにこれまでに少なくとも9億円余りを不正に受給したとみて調べています。
再逮捕されたのは、指名手配されている住所・職業不詳、谷口光弘容疑者(47)の元妻で会社役員の谷口梨恵容疑者(45)と20代の息子2人です。
警視庁によりますと、おととし、個人事業主を装い、新型コロナウイルスの影響で事業収入が大幅に減ったといううその申請をして、国の持続化給付金300万円をだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。
3人は先月、給付金をだまし取った疑いで逮捕されましたが、その後の捜査でほかにも勧誘した介護士や建設作業員などの名義を使って、うその申請をした疑いがあることが分かったということです。
警視庁は3人の認否を明らかにしていません。
また、谷口光弘容疑者は今月8日にインドネシアで不法滞在の疑いで逮捕され、現地の入国管理局の施設で拘束されていますが、今週の半ばに日本に移送される見通しで、警視庁は移送されしだい、詐欺の疑いで逮捕する方針です。
一家がほかのメンバーとともにこれまでに少なくとも9億6000万円を不正に受給したとみて、詳しいいきさつを調べています。
-- NHK NEWS WEB