大阪の学校法人「森友学園」が、大阪・豊中市の元の国有地に計画していた小学校の校舎の建設をめぐり、石井国土交通大臣は、学園側から16日、補助金の申請を取り下げたいという連絡があったことを明らかにしました。
森友学園が進めていた小学校の校舎の建設をめぐっては、これまでに国からおよそ5600万円の補助金が支払われていて、学園側が学校の認可申請を取り下げたことなどを受けて、国土交通省は補助金の支給決定の取り消しに向けた手続きを進めています。
これについて、石井国土交通大臣は閣議後の記者会見で、16日午後、補助金の申請代理人の設計事務所から、「申請を取り下げたいので、必要な書類を提出したい」という内容の連絡があったことを明らかにしました。森友学園側は、空港の運営会社に対して、申請していたおよそ1億5000万円の騒音防止工事の助成金についても申請を取り下げる方針を伝えたということです。
国土交通省は、今後、取り下げの申請が提出されれば、取り消しの手続きを行い、すでに支払ったおよそ5600万円の補助金の返還を求めていくとともに、森友学園が、国や大阪府などに総事業費の金額が異なる3つの契約書を提出していた経緯についても、引き続き調査を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB