インターネット上の仮想空間で、仕事や趣味などを体験できる「メタバース」について、アメリカのIT大手などが新たな団体を設立し、お互いの仮想空間を行き来できる共通の基準作りを目指すことになりました。
「メタバース」は、体は現実世界にありながらインターネット上で仕事や趣味などを体験できる仮想空間で、日本でも活用を進める新たな業界団体が発足するなどIT各社の開発競争が加速しています。
「メタバース」をめぐっては、それぞれ企業が別々の基準のプラットフォームを使っていて、インターネット上の仮想空間で相互の行き来ができないことが普及を妨げている原因の1つになっていると指摘されてきました。
こうしたことから、各社が連携して、メタバースの標準化を目指すための団体を設立したということです。
新たに設立された団体には、フェイスブックから社名を変更したアメリカのIT大手、メタやマイクロソフト、それに、ゲーム大手のエピックゲームズなど、30以上の企業や組織が参加しています。
今後、団体では短期間に共同でソフトウエアの開発を集中的に行うほか、メタバースに関連する用語の統一や、運用のガイドラインを策定するなど、基準の標準化を進めるとしていて、日本企業にも影響を与えることになりそうです。
-- NHK NEWS WEB