おととしからエンジントラブルが相次ぎ、国の指示で運航が停止されていたボーイング777型機について、再発防止策の実施を条件に、全日空が23日、1年4か月ぶりに運航を再開しました。
ボーイング777型機をめぐっては、おととし12月、日本航空の機体のエンジンが破損し那覇空港に緊急着陸したほか、去年2月にはアメリカでエンジンが損傷して住宅街に部品が落下するなど、トラブルが相次ぎ、国内の航空会社は、国の指示に基づき、同じエンジンを搭載する機体の運航を停止していました。
その後、再発防止策の実施を条件に運航が認められ、全日空が23日、1年4か月ぶりに羽田発福岡行きの便で運航を再開しました。
エンジンの損傷は「ファンブレード」と呼ばれる内部の羽が、疲労破壊によって折れたことが原因である可能性があり、全日空は超音波による検査を追加したほか、エンジンカバーを強化するなど対策を進めてきました。
全日空オペレーション部門の黒木英昭副統括は「国内線では最大の機体なので、これから夏の繁忙期に向けて、安心安全をしっかり守りながら運航していきたい」と話していました。
一方、日本航空は、去年3月までに対象となる機体の運用を終え、売却を進めています。
-- NHK NEWS WEB