通信大手のNTTは、来月から働き方に関する制度を見直し、勤務場所は自宅を基本とし、出社する場合は「出張扱い」にする、新たなルールを導入すると正式に発表しました。全国どこでも住むことができ、転勤や単身赴任を伴わない働き方を拡大するとしていて、巨大企業グループの動きはほかの企業にも影響を与えそうです。
発表によりますと、NTTはこれまではオフィスでの勤務が基本で、テレワークは申請が必要でしたが、来月から勤務場所は自宅を基本とし、オフィスに出社する場合は「出張扱い」にする新たなルールを導入します。
さらに居住地に関する制限もなくし、ルールが適用された従業員は全国どこでも住むことが可能で、交通費は一律の上限を設けず、航空機を使った出社も認めます。
地方の出身で東京で単身赴任をしている従業員の場合は、地元で働きながら家族と一緒に生活できるなど、この制度により、転勤や単身赴任を伴わない働き方を拡大するとしています。
まずは、グループの主な会社の中で緊急対応が必要な部署などを除く、3万人程度を対象にルールを適用し、順次、範囲を拡大する方針です。
テレワークと出社を組み合わせた自由な働き方で従業員の満足度をあげ、優秀な人材の獲得につなげる狙いもあり、巨大企業グループの動きはほかの企業にも影響を与えそうです。
-- NHK NEWS WEB