廃線となった旧神岡鉄道の車両を、来月、岐阜県飛騨市で10年ぶりに走らせるのを前に、17日に試運転が行われました。
試運転が行われたのは、平成18年に廃線となるまで、第三セクターの旧神岡鉄道で運行されていたディーゼル車「おくひだ1号」です。
飛騨市の所有となり、車庫に保管されていましたが、地元のNPO法人が観光に活用しようと、かつて携わっていた人たちが勤める鉄道会社に依頼して、去年からエンジンの修理などが行われてきました。
17日は初めて線路の上を走らせる試運転が行われ、白い車体に赤と紺のラインが入った「おくひだ1号」が10年ぶりに車庫から姿を現しました。
そして、駅構内の600メートルほどの線路を、時速およそ5キロでスムーズに走りました。
修理に当たったJR貨物の関連会社の大越清治さんは、「一時は動かせるか心配でしたが、滑らかに動いてよかったです」と話していました。
また、地元のNPO法人の田口由加子さんは「10年ぶりに警笛が町に響いて感動しました」と話していました。
「おくひだ1号」は来月8日に開かれるイベントに合わせて1日限定で運行されます。
-- NHK NEWS WEB