24日のニューヨーク株式市場は、このところ売られていた銘柄を中心に買い戻しの動きが強まり、ダウ平均株価は800ドルを超える大幅な値上がりとなりました。
24日のニューヨーク株式市場は、取り引き開始直後からこのところ売られていた銘柄を中心に幅広い銘柄に買い注文が広がりました。
取り引き終了にかけて買い注文は一段と膨らみ、ダウ平均株価の終値は、前日と比べて823ドル32セント高い3万1500ドル68セントでした。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も3.3%の大幅な上昇となりました。
ニューヨーク株式市場では先週、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が、0.75%の大幅な利上げに踏み切ったことを背景に、急速な金融引き締めによる景気減速への警戒が強まり、ダウ平均株価は16日、1年5か月ぶりに3万ドルの大台を割り込むなど下落傾向が続きました。
ただ今週は買い戻しの動きが目立ち、週末の終値として先週末と比べて1600ドルを超える大幅な値上がりとなりました。
市場関係者は、「株価の下落傾向にひとまず歯止めがかかったものの、市場では急速な金融引き締めによってアメリカの景気が減速することへの懸念が依然として根強く、当面、株価は不安定な値動きが続くのではないかとの見方が強い」と話しています。
-- NHK NEWS WEB