生命保険大手の明治安田生命は、東京の新宿支社に勤務していた70代の元営業職員が、16年余りにわたって顧客から預かった保険料など、少なくとも2000万円を着服していた疑いがあることが分かったと発表しました。
明治安田生命によりますと、着服が明らかになったのは、おととし10月まで東京の新宿支社に勤務していた70代の女性の元営業職員です。
この職員は、2004年12月から退職後の去年5月までの16年余りにわたって、4人の顧客から保険料として受け取った現金など、合わせておよそ2000万円を着服していたということです。
去年10月に、別の営業職員が顧客の契約変更の手続きを担当した際に、着服が発覚したということで、会社では、被害にあった顧客に謝罪し全額を弁済しました。
この営業職員をめぐっては、ほかにも着服が疑われる件があるということで、会社は、顧客に和解金を支払う手続きを進めているということです。
明治安田生命は「多大なご迷惑とご心配をおかけし、深くお詫びします。コンプライアンスの遵守を重視し、不適切な行為の根絶に向けた取り組みを引き続き進めます」としています。
-- NHK NEWS WEB