埼玉県川越市のインターネットカフェで起きた人質立てこもり事件で、容疑者は別の立てこもり事件で服役し、ことし4月に出所したあといったん仕事についたものの、今月上旬には辞めていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
その後はインターネットカフェを転々としていたということで、警察は事件にいたるいきさつを調べています。
住所・職業不詳の長久保浩二容疑者(42)は、今月21日の夜、埼玉県川越市のインターネットカフェの個室ブースで、20代の女性従業員を人質にとり、およそ5時間にわたって立てこもったとして、監禁傷害の疑いが持たれています。
捜査関係者によりますと、容疑者は、10年前に愛知県内で人質立てこもり事件を起こして、懲役9年の判決を受けて服役していましたが、ことし4月に出所し、埼玉県内の建設業の会社に住み込みで働いていたということです。
しかし、今月上旬に仕事を辞め、その後は県内や周辺のインターネットカフェを転々とするようになったということです。
逮捕されたときの所持金は十数円だったということです。
調べに対し「自分の人生に嫌気が差した。事件を起こせば刑務所に戻れると思った。死刑や無期懲役になりたかった」などと供述しているということで、警察は事件にいたるいきさつを調べています。
-- NHK NEWS WEB