中国の北京で、日本の食品の消費拡大を目指した催しが開かれ、日本のメーカーが中国の業界の関係者らに、おいしさや品質をPRしました。
この催しは北京にある日本大使館が主催して、会場も提供しました。
日本の食品メーカーなど50社が、日本の米や酒、加工食品などを展示し、招待された中国の流通や食品業界などの関係者およそ800人に、おいしさや品質をPRしました。
また、九州から輸入したマグロの解体ショーには人垣ができていました。
中国では日本食の人気が年々高まっている反面、中国政府は、東京電力福島第一原子力発電所の事故以降、10の都県で生産された食品の輸入禁止措置を続けています。
15日には、国営の中国中央テレビが特別番組で、輸入してはならない日本食品の一部が、中国国内にある日系の小売店で販売されていたと批判しました。
その後、番組の内容の一部について、販売会社側は本社の所在地と工場の所在地を取り違えたものだと反論していますが、中国の消費者の間で不安の声も上がったことから、会場では、日本の食品表示の正しい見方を解説したチラシも急きょ配布されました。
訪れた女性の1人は「食品の安全性はとても重要なことです。消費者は目を光らせており、商品のよしあしの評判はすぐに広まります」と話していました。
-- NHK NEWS WEB