ガバナンス体制に不備が認められたとしてサッカーJリーグへの参入に必要な資格を停止されているJFLの鈴鹿ポイントゲッターズについてJリーグは、不備が改善されたとは客観的に判断できないとしてこの資格を取り消しました。これによってポイントゲッターズは来シーズン、J3に参入することができなくなりました。
サッカー、JFLのポイントゲッターズに対し、Jリーグは、不適切な金銭のやり取りが行われるなどガバナンス体制に不備が認められたとして、リーグ参入の前提条件となる「百年構想クラブ」の資格をことし2月に一時的に停止しました。
さらに、日本サッカー協会などの調査では、おととし11月の試合で元役員が選手に対して意図的に負けるよう指示したことなども発覚し、クラブは4月に罰金500万円などの処分を科されていました。
Jリーグは、今月までにガバナンス体制の改善などが確認できれば「百年構想クラブ」の資格の回復もありうるとして協議してきましたが、28日の理事会で「失格」と判断しポイントゲッターズの資格を取り消しました。
Jリーグによりますと、ポイントゲッターズは今月、三浦泰年監督兼ゼネラルマネージャーなどが代表取締役に就任しましたが、新体制がスタートしたばかりで適切に機能するか確認できていないことや、オーナーが保有していた運営会社の株式98.5%の新たな株主がまだ決まっていないことなどを理由にガバナンスの改善に至ったとまでは客観的に判断できないとしています。
これによってポイントゲッターズは今シーズン、JFLで上位の成績を収めたとしても来シーズンはJ3に参入することができなくなりました。
ポイントゲッターズには今シーズンから55歳の三浦知良選手が在籍し、J3への昇格を目指していました。
-- NHK NEWS WEB