関東地方では厳しい暑さとなっていて電力需給がこの3日間で最も厳しいことから、政府は東京電力の管内で29日も「電力需給ひっ迫注意報」を継続しています。
これまでより長い午後3時から午後8時までの時間帯に、冷房などを適切に使用しながら、できるかぎりの節電を求めています。
関東地方では各地で気温が35度以上の猛暑日となっていて、午後はさらに気温が上がると予想され、冷房などの電力需要が増える見込みです。
政府は、電力需給が厳しいとして東京電力の管内に出している「電力需給ひっ迫注意報」を継続しています。
夕方の時間帯の電力供給の余力を示す「予備率」は、午前10時すぎの時点の想定で一時、2.6%となりました。
需給は、この3日間で最も厳しくなっています。
東京電力は、29日の午前2時から午後6時まで、▽東北電力、▽中部電力、▽北陸電力の3社の管内から、最大で115万キロワットの電力融通を受けるなど、対策を取っています。
それでも厳しい電力需給が予想されるとして、政府はこれまでより長い午後3時から午後8時までの時間帯に、できるかぎりの節電を求めています。
気温が電力会社の想定より1度上がるだけで150万キロワット程度需要が増えるということで、政府は気温の上昇や発電所のトラブルが発生すれば、電力需給ひっ迫警報を発令する可能性があるとしています。
-- NHK NEWS WEB