小型の無人機、ドローンの飛行を規制する改正航空法が施行されて、1年余りの間に、警察が無許可で飛行させたなどとして検挙した事件は、全国で36件に上ったことが、警察庁のまとめでわかりました。
空港周辺や夜間のドローンの飛行などを原則として禁止する改正航空法は、総理大臣官邸の屋上でドローンが見つかった事件を受けて、おととし12月に施行されました。
警察庁によりますと、施行後、去年の年末までの1年余りの間に、警察が改正航空法を適用して検挙した事件は全国で36件でした。
具体的には、国の許可を受けずに空港周辺や住宅密集地などで飛行させた「禁止空域の違反」が24件、国の承認を受けずに夜間に飛行させるなど「飛行の方法の違反」が5件などでした。
ドローンをめぐっては、去年8月、北九州市で国の許可を受けずに飛行禁止区域の公園でドローンを飛ばしたとして、58歳の会社員が今月、全国で初めて逮捕され、罰金の略式命令を受けています。
警察庁は、ドローンが墜落して人に当たるなど、思わぬ事故につながるおそれもあるとして、ルールにのっとった飛行を行うよう呼びかけていくことにしています。
-- NHK NEWS WEB