石川県加賀市で旅館を経営する会社が、実際には働いている従業員を休んだことにするうその申告を行い、政府の新型コロナの雇用調整助成金1億7000万円余りを不正に受け取っていたとして、石川労働局はこの会社に対する支給の決定を取り消し、返還を命じました。
会社側は不正受給を認め、すでに一部を返還しているということです。
不正受給が明らかになったのは、石川県加賀市の山代温泉で2つの旅館を経営している「よろづや観光」です。
石川労働局によりますと、「よろづや観光」は実際には働いている従業員を休んでいるとうその申告をして、新型コロナの影響を受けた事業者を対象にした雇用調整助成金、合わせて1億7000万円余りを不正に受け取っていたということです。
石川労働局は、6月15日付けで会社に対する助成金の支給決定を取り消し、返還を命じました。
会社は不正受給を認め、受け取った助成金の一部をすでに返還しているということです。
「よろづや観光」は、「重く受け止め、再発防止と信頼回復に努めていきます。旅館の営業や、従業員の雇用については一切変更はありません」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB