今週のレギュラーガソリンの小売価格は、全国平均で1リットル当たり174.9円となり、4週連続で値上がりしました。
国の委託を受けてガソリン価格を調査している石油情報センターによりますと、27日時点のレギュラーガソリンの小売価格は全国平均で1リットル当たり174.9円で、先週より1円値上がりしました。
これは、中国の上海で新型コロナ対策の厳しい外出制限が解除されたことや、EU=ヨーロッパ連合が船で輸送されるロシア産の石油を当面輸入禁止にすると合意したことから、原油の需給がひっ迫するという見方が広がって、原油価格が上昇したことが主な要因です。
ガソリン価格の値上がりは4週連続で、政府による補助金の効果で価格の上昇は一定程度抑えられているものの、依然として高値が続いています。
経済産業省は30日以降、各地のガソリンスタンドに卸される分から1リットル当たり38.4円を支給することにしています。
今後の見通しについて、石油情報センターは、「アメリカやイギリスなどの利上げによって景気が後退して、原油の需要が落ち込むという見方が強まっていることから、ガソリンの小売価格は来週は値下がりすると見込まれている。ただ、歴史的な円安によって石油元売り会社の原油の輸入価格は高止まりしていて、小売価格は当面高い水準が続くだろう」と話していました。
-- NHK NEWS WEB