生命保険最大手の日本生命は、全国の支社などに勤務していた営業職員合わせて15人が、顧客から合わせておよそ1億3800万円を不正に取得していたと発表しました。
発表によりますと、日本生命の東京や大阪、愛知など11の都道府県にある13の支社などに勤務していた営業職員合わせて15人が、2017年度から昨年度までの5年間に顧客から合わせておよそ1億3800万円を不正に取得したということです。
契約者が一定の範囲内で保険会社から貸し付けを受けられる制度を悪用して顧客の口座から現金を不正に引き出したり、保険料をみずからの口座に振り込ませたりしていたということで、1件当たりでもっとも大きい被害額は5800万円に上るということです。
会社では、顧客に謝罪するとともにすでに被害額の弁済を行ったとしていて、不正を行った営業職員に対しては懲戒処分を行ったとしています。
日本生命は「被害を受けられたお客様、契約者の皆様、関係者の皆様にご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げます。再発防止策に取り組み、コンプライアンスの強化に努めてまいります」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB