先月30日のニューヨーク株式市場は、アメリカの個人消費が鈍り景気が減速することへの警戒から売り注文が増え、ダウ平均株価は一時、500ドルを超える大幅な値下がりとなりました。
先月30日のニューヨーク株式市場は、この日、発表されたアメリカの5月の個人消費を示す経済指標が市場の予想を下回ったことをきっかけに、個人消費が鈍り景気が減速することへの警戒から、売り注文が増えました。
このため、ダウ平均株価は一時、500ドルを超える大幅な値下がりとなりました。
その後は買い戻しの動きも出て、終値は前日に比べて253ドル88セント安い3万775ドル43セントでした。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も1.3%の下落となりました。
またニューヨーク原油市場でも、景気が減速して原油の需要が落ち込むことへの警戒などから、国際的な指標となるWTIの先物価格が一時、1バレル=105ドル台まで下落しました。
市場関係者は「この日、発表されたアメリカの5月の物価に関する経済指標で物価が高止まりしていることが示されたこともあって、投資家の間でインフレが長期化し個人消費が落ち込むという観測も出て、株価の下落につながった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB