アメリカFDA=食品医薬品局は、新型コロナウイルスワクチンを製造する製薬会社に、この秋以降の追加接種に向け、変異ウイルスのオミクロン株に対応するワクチンの開発を推奨したと発表しました。
FDAは先月30日、この秋以降の追加接種に使われる新型コロナワクチンについて、現在のワクチンの構成に、変異ウイルスのオミクロン株に対応する成分を加えたものを開発するよう、製薬会社に推奨したと発表しました。
新たなワクチンは、オミクロン株のうち、現在、感染者に占める割合が増えている「BA.4」と「BA.5」をもとに開発すべきだとしています。
アメリカでは先月28日の時点で、感染者に占める「BA.4」と「BA.5」の割合は50%以上と推定されています。
先月28日に開かれた外部の専門家委員会は、秋以降に懸念されている感染拡大に備えるため、オミクロン株に対応したワクチンの使用を賛成多数で推奨していました。
FDAは「変異ウイルスによる重い症状を防ぐことができる、安全で効果的なワクチンを準備することが非常に重要だ」としています。
-- NHK NEWS WEB