電力需給が厳しい状況が続く中、大手電機メーカーのパナソニックは、電気ではなくガスで動く空調機器の展開を強化する方針を明らかにしました。
パナソニックは、1日都内で記者会見を開き、ガスで動く「吸収式冷凍機」と呼ばれる業務用の空調機器について、病院や工場、公共施設などへの展開を強化すると発表しました。
ガスなどで発電した際に発生する熱を冷暖房などに活用するコージェネレーションという技術を組み合わせることで、二酸化炭素の排出量やコストを大幅に削減できるとしています。
会社では、電力需給が厳しくなる中、ガスを使う空調機器の需要が今後、高まるとみていて、空調事業の売り上げを昨年度の7000億円から2025年度には1兆円に拡大する目標を掲げています。
パナソニックの小松原宏ビジネスユニット長は「ガス空調は省エネで、電力不足のなかエネルギーの安定供給にも貢献できると考えている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB