日銀が発表した、短観=企業短期経済観測調査では、企業の間で急激なコストの上昇分を製品やサービスの価格に十分に転嫁できておらず、収益が圧迫されている状況が改めて浮き彫りになりました。
日銀が1日に公表した短観によりますと、
▽大企業の製造業の仕入れ価格の動向を示す「仕入価格判断」はプラス65で、前回3月調査から7ポイント上昇し、42年ぶりの高い水準となりました。
これに対し、
▽製品の販売価格の動向を示す「販売価格判断」は、前回から10ポイント上昇し、プラス34でした。
この結果、仕入と販売の指数の差は31となり、前回からやや縮小したものの依然として開きは大きくなっています。
-- NHK NEWS WEB