携帯大手のKDDIで2日未明に発生した、auの携帯電話などの大規模な通信障害は、4日朝までにデータ通信は、おおむね回復しましたが、音声通話はつながりにくい状況が続き、依然として全面的な復旧には至っていません。
2日午前1時半すぎから続くKDDIの大規模な通信障害では、全国でauのほか、同じ回線を使っているUQモバイルとpovoの通話やデータ通信がつながりにくい状況になりました。
auの回線を利用している事業者のサービスにも影響が出て、物流面など暮らしの広い範囲に影響が及んでいます。
会社は、4日朝7時時点で、全国的にデータ通信はおおむね回復したと発表しました。
一方、音声通話については全国的につながりにくい状況は今も続いています。
復旧までに時間がかかっていることについて、KDDIでは、復旧に向けた作業は終了したものの、その後も一部の機器にアクセスが集中する状態が解消しないことから、通話を制限しているためだと説明しています。
KDDIでは、今回の通信障害は最大で3915万の利用者に影響した可能性があるとしています。
昨年のNTTドコモの通信障害では29時間にわたって、延べ1290万人に影響が出ましたが、今回は発生から58時間余りがたっても全面的な復旧には至っておらず、これまでで最大規模の通信障害となるおそれがあります。
-- NHK NEWS WEB