携帯大手のKDDIは、今月2日の未明に発生したauの携帯電話などの大規模な通信障害について、発生から62時間以上がたった4日の午後4時時点で全国でほぼ回復したと発表しました。最大で3915万の利用者に影響した可能性があり、KDDIには、デジタル化に不可欠なインフラの担い手として再発防止の徹底が求められます。
今月2日の午前1時半すぎに発生したKDDIの大規模な通信障害では、全国でauのほか、同じ回線を使っているUQモバイルとpovoの通話やデータ通信がつながりにくい状況になりました。
auの回線を利用している事業者のサービスにも影響が出て、物流面など暮らしの広い範囲に影響がおよびました。
会社では、4日の午前7時時点で全国的にデータ通信はおおむね回復したと発表し、さらに発生から62時間以上たった午後4時時点で、音声通話を含めて全国でほぼ回復したと発表しました。
全面的な復旧時間は、改めて公表するとしています。
KDDIでは、今回の通信障害は最大で3915万の利用者に影響した可能性があるとしています。
総務省は、電気通信事業法上の「重大な事故」に該当するとして、今後、会社から正式な報告を受けたうえで行政指導など必要な対応をとるとしています。
今回の通信障害では、携帯電話の通話だけでなく、気温などを観測するアメダスや貨物列車の運行など幅広い分野に影響が広がっていて、KDDIにはデジタル化に不可欠なインフラの担い手として再発防止の徹底が求められます。
-- NHK NEWS WEB