KDDIは、今月2日の未明に発生したauの携帯電話などの大規模な通信障害について、発生から86時間たった5日午後3時半すぎに全面的に復旧したことを確認したと発表しました。
今月2日の午前1時半すぎに発生したKDDIの大規模な通信障害では、全国でauのほか、同じ回線を使っているUQモバイルとpovoの通話やデータ通信がつながりにくい状況になりました。
また、auの回線を利用する気温などを観測するアメダスや貨物列車の運行など暮らしの広い範囲に影響が及びました。
会社は、4日午後4時になって、データ通信に加え音声通話も全国でほぼ回復したと発表しました。
そして、4日夜の記者会見で全面的な復旧の判断は、5日の夕方になるという見通しを示していましたが、5日午後3時36分に個人や法人がサービスを正常に利用できていることが確認できたと発表しました。
これにより、大規模な通信障害は、発生から86時間、およそ3日半で全面的に復旧しました。
会社は、今回の通信障害で利用者に影響があったのは、2日の午前1時35分から4日の午後3時までだとしていて、最大で3915万の利用者に影響した可能性があるとしています。
一方、総務省は、長時間にわたって障害が続いたにもかかわらず、利用者への周知が十分でなかったとして、外部の有識者でつくる会議でKDDIの対応を検証するほか、会社からの報告を踏まえ行政指導などを検討する方針です。
-- NHK NEWS WEB