北朝鮮の核開発についてアメリカのシンクタンクは17日、核兵器の威力を高め小型化につながる物質を量産しているとして、強い懸念を示す声明を発表しました。
これは、アメリカのシンクタンク、ISIS=科学国際安全保障研究所が17日に発表したものです。
北朝鮮の核開発をめぐっては、国連安全保障理事会で決議された北朝鮮に対する制裁の実施状況を調べている専門家パネルが今月公表した報告書で、北朝鮮の企業がリチウム6という物質をインターネットで販売していると指摘しています。
リチウム6は核分裂反応を促進して核兵器の威力を高めるためにも使われる物質で、ISISの声明は専門家パネルの指摘に触れたうえで、北朝鮮の核開発の一端を示すものだと主張しています。
そして、「北朝鮮はリチウム6を東部のハムン(咸興)にある工場で量産している。通常の原子爆弾よりも爆発力が大きい水爆かブースト型核分裂爆弾の製造に必要な物質で、核兵器の威力を高め、小型化に道を開くことになる」として、強い懸念を示しています。
-- NHK NEWS WEB