KDDIは、大規模な通信障害が、発生から86時間たった5日夕方、全面的に復旧したと発表しました。コールセンターには9万件を超える苦情などがあり、今後、利用者に対し影響を確認したうえで補償も含めて検討していくことにしています。
KDDIは、今月2日の午前1時半すぎに発生した大規模な通信障害について、発生から86時間たった5日午後3時半すぎに全面的に復旧したことを確認したと発表しました。
会社は、最大で3915万の利用者に影響した可能性があるとしています。
物流や銀行のATMなど社会インフラにも大きな影響を与え、KDDIのコールセンターには4日の午後1時までに、9万6700件余りの苦情や問い合わせなどがあったということです。
技術担当の吉村和幸専務は5日の記者会見で利用者への補償についてたずねられたのに対し「影響範囲を確認していき、補償についても早急に検討していく」と述べ、個人と法人の利用者に対し影響を確認したうえで補償を含めて検討していく方針を明らかにしました。
今回の通信障害は法律で定める「重大な事故」にあたることから、会社では発生から30日以内となる来月1日までに総務省に対して詳細な原因や再発防止策などについて報告することにしていて、これを受けて総務省は行政指導などを検討する方針です。
-- NHK NEWS WEB