感謝祭の祝日を迎えたアメリカでは24日、多くのデパートで年末商戦のセールが始まり、ことしは雇用の改善や好調な株式市場などを背景に去年を上回る売り上げが予想されています。
アメリカでは、感謝祭の翌日の金曜日をどの店も黒字になるほどにぎわうという意味から「ブラックフライデー」と呼んでいますが、ここ数年はセールを前倒して感謝祭の当日から行う傾向が強まっています。ニューヨークの老舗デパート、メイシーズは24日の夕方に開店し、大勢の買い物客が目当ての商品の売り場へと急いでいました。
このうち宝飾品のコーナーは、指輪やブレスレットなどが最大で70%も値引きされていることもあり、客の目を引きつけていました。一方、大手家電量販店では、ふだんはあまりセールをしないアップルのタブレット端末がおよそ1万4000円安く販売され、人気を集めていました。
全米小売業協会によりますと、雇用の改善や所得の増加を背景に、ことしの年末商戦の売り上げは去年を3.6%上回ると予想されています。アメリカでは、トランプ次期大統領への期待から株価が連日最高値を更新し、個人消費を押し上げるとみられていることから、年間の売り上げのおよそ2割を占める年末商戦への期待が高まっています。
アイルランドから買い物に来た女性は「地元ではこんなに安く買えないのでうれしいです。どこに行っても行列ができているので、アメリカは景気がいいですね」と話していました。
-- NHK NEWS WEB