半導体メーカー大手のルネサスエレクトロニクスは、5日の台風4号に伴う落雷の影響で熊本市の工場が一時、稼働を停止したと発表しました。今も、一部の生産設備が停止していて、会社は、生産のロスは最大で2週間分の生産量に相当する見込みだとしています。
発表によりますと、5日午前5時半すぎ、熊本市にあるルネサスエレクトロニクスの川尻工場に電気を送る送電線が落雷の被害を受けたということです。
この影響で工場内の電圧が急激に低下し、およそ9割の生産設備が一時的に停止したということです。
今も一部の生産設備が停止していますが、設備に故障や異常は見つかっておらず、会社では今月11日をめどに通常の生産レベルに戻る見込みだとしています。
この工場では、自動車向けの半導体を生産していますが、生産途中の製品を廃棄した影響などで、生産のロスは、最大で2週間分の生産量に相当する見込みだとしています。
落雷があった当時、九州には台風4号が接近し、大気の状態が不安定だったということです。
-- NHK NEWS WEB