新型コロナウイルスをめぐり、国産ワクチンの開発が思うように進まなかったことを教訓に厚生労働省は今後、世界的な流行が懸念される新型のインフルエンザやサル痘など、8種類の感染症について、国産ワクチンの開発を支援する方針を決めました。
新型コロナウイルスのワクチンをめぐっては、海外の製薬企業が相次いで開発に成功した一方、国内では開発が思うように進まず、一時はワクチン不足が深刻化しました。
新たな感染症の世界的な流行に備えて、厚生労働省は6日に専門家部会を開き、ヒトからヒトに感染しやすいものの、有効なワクチンがない感染症などについて、国産ワクチンの開発を支援する方針を示しました。
具体的には、
▽新型のインフルエンザやコロナウイルスのほか、
▽欧米などを中心に感染が広がっているサル痘や、
▽小頭症を引き起こすとされるジカ熱など、
合わせて8種類を提案し、いずれも部会で了承されました。
今後、ワクチン開発にあたる製薬企業や研究機関を公募し、国がことし3月に創設した「先進的研究開発戦略センター」が財政支援などを行うことにしています。
-- NHK NEWS WEB