ことし3月、東京 練馬区のマンションの部屋で、交際相手だった当時37歳の女性を殺害したとして、43歳の会社員が逮捕された事件で、自身が既婚者であることを隠していた会社員が、女性の妊娠などをきっかけに殺害を図った疑いのあることが捜査関係者への取材で分かりました。
警視庁は、会社員が殺害後、女性が自殺したように偽装したとみて調べています。
埼玉県草加市の会社員、高橋剣容疑者(43)は、ことし3月12日、練馬区南大泉のマンションの1室で、この部屋に住む、交際相手の成田のぞみさん(当時37)の首を絞めて窒息死させたとして、殺人の疑いで逮捕されました。
警視庁によりますと、シングルマザーの女性は小学生の娘と2人暮らしで、首にひもを巻かれた状態で死亡しているのが見つかり、高橋容疑者は、娘から連絡を受けて現場に戻り、みずから119番通報したということです。
容疑者は、警察官に対し「娘から連絡を受ける前には女性とは会っていない。女性は自殺した」と説明していましたが、警視庁が詳しく調べたところ、当日の深夜に、池袋のホテルから女性の部屋に向かっていたことが分かり、殺害したあとに、ひもを首に巻きつけ自殺を偽装したとみられるということです。
捜査関係者によりますと、高橋容疑者は既婚者であることを隠し交際していましたが、女性が妊娠し、容疑者との結婚を望んでいたことなどをきっかけに、女性の殺害を図った疑いがあるということです。
調べに対し「用意したロープで殺害した」などと供述し、容疑を認めているということで、警視庁は詳しいいきさつを調べています。
-- NHK NEWS WEB