100年前に日本から伝わったジャポニカ米の生産が盛んなエジプトで、すしなど米を使った和食の魅力をアピールするイベントが開かれました。
このイベントは、日本のジャポニカ米がエジプトに伝わってからちょうど100年となるのにあわせて、カイロにある日本大使館が主催しました。会場には日本やエジプトの食品会社の関係者ら250人が集まり、エジプト産の米を使ったすしがふるまわれました。
中東では一般的に細長くパサパサとした食感のインディカ米が好まれますが、エジプトの人たちはナイル川流域で栽培されるジャポニカ米の味に慣れ親しんでいます。
地元のすしチェーンの副社長は、「エジプトの米は味も品質も日本の米とほぼ同じです。すしの人気はどんどん広がっています」と、和食の市場の広がりに期待を寄せていました。
また、日本のすしチェーンや牛丼チェーンの担当者は、エジプト産の米を使えばコストを大幅に抑えられる利点があるとして、出店の可能性を探るため、現地の企業の関係者と積極的に意見を交わしていました。
香川剛廣大使は「エジプトは食品産業のポテンシャルが高く、日本企業がノウハウを伝えてビジネスを起こしていけば、互いの利益になるだろう」と話しています。
-- NHK NEWS WEB