全国およそ7500の私立幼稚園が加盟する「全日本私立幼稚園連合会」の前の会長らが団体の口座からおよそ700万円を不正に送金したとして逮捕された事件で、送金された資金が前会長の銀座での飲食代のほか、会員制の高級フィットネスクラブの年会費などに充てられた疑いがあることが捜査関係者への取材で分かりました。
「全日本私立幼稚園連合会」の前の会長、香川敬容疑者(70)と前の事務局長の勝倉教雄容疑者(49)は、おととしまでのおよそ4年間に、幼稚園連合会の口座から銀座の高級クラブを運営する会社などの口座におよそ700万円を不正に送金したとして、13日、業務上横領などの疑いで逮捕されました。
送金された資金は前会長が私的に流用したとみられるということですが、銀座での飲食代のほかにも、東京・港区にある会員制の高級フィットネスクラブの年会費やマッサージ代などに充てられた疑いがあることが捜査関係者への取材で分かりました。
これらの支出は、口座を管理していた勝倉前事務局長がすべて「会議費」として経理処理していたということです。
警視庁によりますと、幼稚園連合会と関連団体では令和2年度までの5年間に合わせておよそ6億8000万円が使途不明になっているということで、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
2人の認否については明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB