インドにあるスズキの子会社の工場で5年前、従業員が暴徒化してインド人の幹部1人が死亡、日本人社員を含む100人以上がけがをした事件で、インドの裁判所は、当時従業員だった13人に対し、終身刑を言い渡しました。
インド北部ハリヤナ州にあるスズキの子会社、マルチ・スズキの工場で、従業員が労働組合の設立を要求してデモを繰り返すなど、労使間のトラブルから、2012年7月に従業員たちが暴徒化し、事務所に火をつけるなどしてインド人の幹部1人が死亡し、日本人社員2人を含む100人以上がけがをしました。
この事件で、当時従業員だった31人が殺人や建物破壊の罪などに問われ、インドの裁判所は18日、このうちの13人に対し終身刑を言い渡しました。また、ほかの4人に対し禁錮5年を、残りの14人に対して罰金刑をそれぞれ言い渡しました。
インドでは、トヨタ自動車の子会社でも、3年前に賃金をめぐって従業員が生産ラインを止める事態が起きるなど、インドに進出している日本企業にとって、労使間の摩擦への対応が大きな課題になっています。
-- NHK NEWS WEB