韓国では、新型コロナウイルスの一日の感染者が4万人を超え、政府は今後、感染者が今の5倍に達する可能性もあるとして、警戒を強めています。
韓国の保健当局によりますと、12日に新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は4万266人で、2週間前の4倍近くとなり、およそ2か月ぶりに一日の感染者が4万人を超えました。
ハン・ドクス(韓悳洙)首相は、13日の対策会議でオミクロン株の1つで、感染力がより強いとされる「BA.5」が広がっていると指摘したうえで、「来月中旬から9月の終わりには1日に最大20万人が感染する可能性がある」と述べました。
そして、状況によっては、段階的に規制を行う可能性もあるとして、警戒を強める考えを強調しました。
また、韓国政府は新たな対策として、これまで、原則、60歳以上としていたワクチンの4回目の接種について、年齢を引き下げ、50歳からを接種対象とすることを決めました。
こうした中、韓国で初めての国産ワクチンが先月承認を受けた「SKバイオサイエンス」が13日に研究施設を外国メディアに公開し、ワクチンは冷蔵での保存ができるなどとしたうえで、供給に向けた準備を急いでいると説明しました。
開発したワクチンについて、この会社では、韓国国内だけでなく、発展途上国にも提供していきたいとしています。
-- NHK NEWS WEB