静岡県浜松市に本社がある自動車メーカーの「スズキ」は、脱炭素化や電動化などの技術開発に注力するため、2輪レースの世界最高峰「MotoGP」と「世界耐久選手権」への参戦をことしで終了すると発表しました。
「MotoGP」は、オートバイによるロードレースの世界最高峰として知られ、スズキは1960年に前身の大会に参戦し、2012年に一時、参加を休止しましたが3年後に復帰し、おととしには年間タイトルを獲得するなどの成績を残しています。
これまでスズキは主催者側と参戦の終了に向けて協議を続けていましたが、13日、ことしで「MotoGP」への参戦を終了すると発表しました。
また、フランスのル・マンや三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットなどで行われる「世界耐久選手権」についても、ことしで参戦を終了するとしています。
理由について、スズキは脱炭素化や電動化などの自動車メーカーが直面している変化に対応し、資金と人材を新しい技術開発に注力していくためとしています。
鈴木俊宏社長は「経営資源の再配分に取り組まねばならないなかで、このたびの参戦終了という決断をしました。私たちのレース活動を支えてくれたファンの皆様などすべての関係者に深く感謝申し上げます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB