石油元売りのコスモエネルギーホールディングスは、グループ会社3社がガソリンや重油など一部の石油製品を製造した際の検査で、法律などに定められた試験を行わないといった不適切な行為を続けていたと発表しました。
会社の発表によりますと、コスモ石油などグループ会社3社がガソリンや重油などの石油製品を製造した際、国の法律やJIS=日本産業規格で定められた回数の試験を行わず出荷するなどしていたということです。
この不適切な検査は1990年代から行われていて、会社ではことし5月に問題が発覚して以降、是正したとしていますが、製品の品質には問題がないとして製品の回収は行わない方針です。
会社では「お客さま、ならびに関係各位に多大なるご迷惑をかけ、深くおわび申し上げます。このような事態が再び発生することのないよう品質管理体制の強化を図り、再発防止に努めます」とコメントしています。
石油製品の不適切な検査をめぐっては、ことし5月に「出光興産」の子会社も法律で定められた回数の検査を実施しない不適切な行為を続けていたことが明らかになっています。
-- NHK NEWS WEB