韓国のパク・チン(朴振)外相が、今月18日から就任後初めて日本を訪問し、岸田総理大臣や林外務大臣らと会談する方向で調整が進められていることが分かりました。
会談では、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題などについて、意見が交わされる見通しです。
政府関係者によりますと、韓国のパク・チン外相が、ことし5月の就任後初めて、今月18日から3日間の日程で、日本を訪問し、岸田総理大臣や林外務大臣らと会談する方向で調整が進められているということです。
また、韓国側は、安倍元総理大臣が銃で撃たれて亡くなったことについて、弔意を示すものと見られます。
そして、会談では、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題などについて、意見が交わされる見通しです。
「徴用」をめぐる問題では、韓国国内の日本企業の資産を売却する「現金化」に向けた司法手続きが進んでいて、日本政府は「現金化」に至れば、日韓関係は深刻な状況に陥るとして具体的な解決策を求めてきています。
一方、韓国側は、ことし5月のユン・ソンニョル(尹錫悦)政権発足後、日韓関係の改善に意欲を示し、今月には問題の打開策を話し合う官民合同の協議会を立ち上げて議論を進めていて、今回の訪問で日本側にどのような説明を行うのかが焦点です。
-- NHK NEWS WEB