15日のニューヨーク株式市場は、今後のインフレをめぐる消費者の懸念などが示される指標に改善傾向がみられたことから、過度な金融引き締めへの警戒がいったん後退し、ダウ平均株価は600ドルを超える大幅な値上がりとなりました。
15日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は前日と比べて658ドル9セント高い3万1288ドル26セントでした。
今週の市場では、13日に発表された消費者物価の上昇率が記録的な水準となったことから、FRBが7月下旬の会合で一気に、通常の4倍となる1%の大幅利上げを決めるのではないかという警戒が広がりました。
ただ、15日に発表された小売業の売上高が市場の予想を上回ったことに加え“インフレ期待”と呼ばれる今後のインフレをめぐる消費者の懸念などが示される指標に改善傾向がみられたことから、FRBの利上げの幅は前回と同じ0.75%になるという見方が優勢になり、幅広い銘柄が買い戻されました。
市場関係者は「過度な金融引き締めへの警戒がいったん後退したが、インフレと景気の動向を注視する展開が続きそうだ」と話しています。
一方、外国為替市場では、円相場は一時、1ドル=138円台半ばまで値上がりました。
-- NHK NEWS WEB