カジノを含むIR・統合型リゾート施設の整備推進法の成立を受けて政府がギャンブル依存症の対策などの検討を進める中、去年1年間にパチンコやギャンブルに使う金欲しさが動機となって起きた刑法犯罪は2300件余りに上ったことが、警察庁のまとめでわかりました。
警察庁は、政府がギャンブル依存症の対策などの検討を進める中、警察が摘発した年間の刑法犯罪について、おととしからより具体的な動機の集計を取っています。
それによりますと、去年1年間に警察が摘発した32万6000件余りの刑法犯罪のうち、パチンコやギャンブルに使う金欲しさが動機となって起きたのは2328件でした。
具体的には、パチンコ依存が1329件とおととしと比べて334件、競馬や競艇などのギャンブル依存が999件とおととしと比べて292件、それぞれ増加しました。
犯罪別では、窃盗犯が1719件と最も多く、詐欺などの知能犯が320件、強盗が20件、恐喝が11件、放火が1件などとなっています。
警察庁は、パチンコの機器メーカーに対し過度に射幸心をあおるような機械の開発を控えるよう指導するなど、取り組みを進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB