大阪に本社がある塩野義製薬は開発を進める新型コロナウイルスのワクチンについて、5歳から11歳の子どもを対象とした臨床試験を始めたと発表しました。
塩野義製薬では開発中の「組み換えたんぱく質ワクチン」という種類の新型コロナウイルスのワクチンについて、すでに12歳以上や18歳以上などを対象にした臨床試験を進めています。
会社によりますと、今回の臨床試験は5歳から11歳が対象で、参加者48人に開発中のワクチンを2回接種し、子どもに接種した際の安全性などを確認するということです。
使われているワクチンは大人向けの臨床試験で使われているものと同じ成分で、今回は5歳から11歳の子どもに適切な量も確認するということです。
会社では、今後、臨床試験の結果を検討しながら、国への承認申請を目指すとしています。
塩野義製薬は「日本国内で5歳から11歳に接種できるワクチンの選択肢は限られていて、ワクチンが必要な子どもに選択肢を複数用意したい。小児から高齢者まで幅広い年代に使ってもらえるワクチン開発を目指す」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB